いろんな空気清浄機を使ってきましたが
これまで様々な空気清浄機を使ってきましたが、結局は吸い込む能力がどの程度なのか、遠くの埃を吸い寄せる力があるのかが重要です。近くの空気だけ吸い込んでいるだけの空気清浄機は、匂い消しでしかないと個人的には思っています。フィルターの問題ではない
テレビショッピングで見かける、アクリルの箱の中で煙を吸う様な、極限られた空間ならフィルターの能力だけの問題ですが、実際には生活空間の中で求められるのは部屋の空気を動かす事が必要となります。部屋の空気が動かなければ、近くの埃しか吸えません。
ちょっと違う空気清浄機
バルミューダJetClean EJT-1000
タワー型の本体は部屋の中に渦状の循環気流を作り出し、部屋をカバーする吸引力を実現し、隅の埃までも少なく出来る空気清浄機と言うよりはエアー掃除機。
ネット上ではデザイン家電だ、工場は中国だと揶揄されていますが、バルミューダの技術力は遠くまで届く風のサーキュレーター で既に高い評価を受けていますし、工場が中国にあるのは多くの家電メーカーと同じです。
割高に感じるかもしれませんが
確かに資本力や流通量の違いで、割高感があるかもしれませんが、それは独創的な製品なら他のメーカーや製品でも、ブランド代だとかデザイン代だなどと揶揄されていて同じ様な状況を見ることができます。一部は本当にブランド代の製品もある事は否定しませんが、バルミューダはサーキュレーター と同様の遠くまで空気を動かす技術であるWファンを使用し、HPでも埃を吸い込むには強力な気流を作り出す事が必要とし、動画により渦状の循環気流の効果を自社のHPで公開していて、本体を中心に渦が出来きるのを確認出来ます。他のメーカーのイメージイラストだけの紹介とはここが大きく異なります。
フィルターの能力は
フィルターの能力としてはPM2.5や杉花粉、ウイルスにも対応していて申し分無い性能で、0.3µmのウイルスレベルの微細な粒子までキャッチ出来る性能はプラズマクラスター等の他社製品と同じです。動かしてみての感想
バルミューダJetClean EJT-1000を実際に数日動かしフィルターを確認するとこれまでの空気清浄機とは違い、集めらた埃の量に驚きまます。これは床に据え置くタイプで、床面に近い所に吸入口がある等、気流の効果だけではなく埃を集め易いデザインであることも大きな要因だとおもいますが、額縁の上やTV台などの埃が減った事も実感出来ます。ジェットクリーニングモードは確かにうるさく騒音のレベルですが、空気の掃除機だと思えばそれも納得がいきます。デザインも良いです
設置面積は少なくてもタワー型なので大きいのですが、デザインはさすがバルミューダで操作ボタンに至るまで洗練されていて、部屋に置いても納得出来るデザインです。唯一の不満
唯一の不満は空気清浄機に共通したもので、埃を集めるモノなのに洗う事を考えていないところです。バルミューダの製品もここに不満が残ります。吸い込み口だけでなく、吹き出し口のカバーも外せて掃除出来るのは良いと思いますが、埃は掃除機で落とせるものだけではなくスス状に付着するものもあるので、是非、お手入れの時に掃除する部分は凹凸が無く、丸洗い出来る製品を開発してもらいたいと思います。サイクロン掃除機の様にカプセルで埃が捨てられたら良いのにと思います。
良く見かける空気清浄機に関する情報
空気清浄機に付随する話題なのですが、プラズマやナノイーには除菌の能力は認められていないそうなので、これらの効果を期待して製品を選ばれる場合には注意が必要です。2012年4月に開催された第86回日本感染症学会総会で、国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンターの西村秀一氏が発表した論文では、シャープの「プラズマクラスターイオン発生機」、パナソニックの「ナノイー発生機」、キングジムのイオン発生式空気清浄機「ビオン」の三つの機器について殺菌能力を調べ、その結果、極めて狭い空間では、製品に一定の殺菌効果があることを確認できたそうですが、ただし、メーカーがプラズマクラスターイオンやナノイーと呼んでいる粒子を除去しても殺菌効果は変わらなかったそうで。一各粒子と同時に発生するオゾンを除去すると殺菌効果が激減した事を確認し、オゾンによる殺菌であるとの結論付けています。
感染症学雑誌ONLINE JOURNALでは上記論文アウトラインが公開されています。
オゾンはご存知の通り体を酸化させるので、効果が無いなら変な装置は付いていない方が良いですね。タバコについては、空気清浄機はお勧め出来ません。煙以外にガス化されたタール等が含まれるので、匂いも、壁が黄色くなる事も防いでくれる換気扇がお勧めです。キッチンで吸うか、熱交換型換気扇を設置すれば冷暖房を逃さずに換気出来ます。
